2007年03月02日(金) 18時52分
若女将に利益、前和歌山市長の敗訴確定 最高裁上告棄却(朝日新聞)
和歌山市が景勝地・和歌浦の料亭を借り上げる契約を結んだのは、旅田卓宗・前市長(61)が料亭の若女将(おかみ)の利益を図るための違法な支出だったとして、市民4人が前市長を相手に賃借料など約2億5500万円を市に賠償するよう求めた訴訟で、最高裁第二小法廷(中川了滋裁判長)は2日、前市長の上告を棄却する決定をした。請求全額の支払いを前市長に命じた一、二審判決が確定した。
二審・大阪高裁判決によると、和歌山市は00〜03年、和歌浦の料亭「石泉閣」の借り上げ契約を結び、約2億5500万円を支出した。二審は、前市長が交際していた若女将の利益を図るためにこの賃貸借契約を結んだとした一審の認定を支持。「裁量権の乱用だ」と結論づけた。
http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY200703020292.html