メモリーは1日に同社に郵送で届けられ、同社が県警へ連絡したことで発覚した。送り主は匿名だった。
記録されていたのは06年12月までの数年間に作成した捜査資料。上野原署の管内で発生した窃盗や傷害、器物損壊などの事件の被害者の氏名や住所、さらに事件を起こした10代の少年の氏名や捜査マニュアルなど約1300件が記録されていたという。
署員のメモリーには県警が管理用のシールを張っている。そのため巡査長の所有物だとわかった。
県警は昨年10月1日、USBメモリーの使用を全面禁止した。その際、巡査長は「データは削除した」と答え、使い続けていた。県警の調べに対し、「昨年末になくしたが、なぜ紛失したかはわからない」などと話しているという。県警は「県民に言い訳ができない。情報管理を徹底していく」としている。
県警では2月23日、甲府署員の私物パソコンに保存されていた610人分の個人情報がファイル交換ソフトを通じてインターネット上に流出したばかりだった。
http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY200703020233.html