仙台市民オンブズマンは28日、00年度の県警の捜査用報償費の一部文書を非開示とした県警本部長の決定を取り消すように求める訴訟を仙台地裁に起こした。
対象としているのは鑑識課、鉄道警察隊、生活保安課(当時)。オンブズマン側の情報公開請求に対し、県警は昨年11月、「捜査協力者が識別され、捜査に支障が出る恐れがある」などとして一部を除いて不開示とする決定をした。
県警の00年度の捜査用報償費をめぐっては、オンブズマンが県警本部で支出された約1950万円の返還を求めた訴訟で05年6月、仙台地裁判決が「支払いの相当部分は実体がなかったと推認する余地がある」と指摘した。
オンブズマンの坂野智憲代表は「こうした指摘を受けても文書を開示しない。県警が裏金作りをやめたと分かるまで(報償費を追及する)活動を続けていきたい」としている。
県警は「訴状が送達されておらず、コメントは控えたい」としている。
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