村によると、比嘉・前助役は収入役だった02年6月、村が農協に預けている約7000万円を担保に3000万円を借り、別の金融機関の口座に移した。その後、利息だけを払い、05年2月に同じ担保で500万円を追加で借りていた。通帳も印鑑も前助役が保管していた。
今年2月5日、村の担当者が預金の切り替えに農協を訪れた際、「3500万円を返さないと、通帳は渡せない」と言われ、発覚した。前助役は「一部は息子の家を建てる時に使ったが、他の使途については言えない」と話しているという。
比嘉・前助役は昨年12月末、今年4月の村長選に立候補するために辞職したが、この問題の発覚後、出馬を取りやめた。
宮城茂村長は「今のところ、実害はないが、使途がわかっていない。本人が調査に協力しなければ司直の手を借りて解明するしかない」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB200703010006.html