食糧難の昔ならともかく、ただでさえ脂肪や糖分過剰な現代、なぜ給食に揚げパンなのだろう。
ご飯を主食とした日本の伝統食こそ、子どもの健康や成長に最適。学校は完全米飯給食を−。ロングセラー「粗食のすすめ」著者、幕内秀夫さんの長年の訴えだが、甘いパンは今も給食に多い。
都内某市の小学校の二月献立。米飯は十九日中の八日。他は、ブドウパン、きなこ揚げパン、カスタードピーチパイ…。
この学校に息子が通う、幕内さんに共感する母親の話。「甘いパンの日は、おにぎりを持たせて“抵抗”しています」
そこまでする度胸はないが、子どもの「食育」は学校や行政任せにできない。せめて家では、うまい米のめしを食わせてやりたい。きょうも夜勤を終えて帰宅したら、米をとごう。女房から「帰ったら米といで。あと洗濯もね」とメールが届いたので…。 (榎本哲也)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070301/lcl_____tko_____004.shtml