昨年起きた日本経済新聞社のインサイダー取引事件に絡み、同社の元社員や作家の高杉良氏がきょう28日、同社の鶴田卓彦前会長や杉田亮毅社長ら旧現取締役9人が果たすべき任務を怠ったとして、10億円の損害賠償を会社に支払うよう求める株主代表訴訟を東京地裁に起こす。
訴えを起こすのは、同社元社員の和佐隆弘、大竹堅固両氏と、作家の高杉良氏。高杉氏は大竹氏が保有する日経株の一部を譲り受けたが、日経側は認めず、すでに裁判となっている。
訴えでは、インサイダー情報である法定公告にアクセスするためのIDやパスワードの管理や定期的な変更を怠ったのは重大な過失で、インサイダー取引が行われた期間に代表取締役、社長室担当や広告局担当の取締役を務めていた幹部の責任は重いと主張している。
ZAKZAK 2007/02/28