訴状では、元広告局員が社内のパソコンから企業の法定公告の掲載予定に関する情報を入手してインサイダー取引を繰り返していた間、杉田社長らは情報管理のルールを策定しなければならなかったのに怠り、事件を防げなかったとしている。
訴えたのは元社員2人のほか、元社員から同社株を購入した作家の高杉良さん。日経はこの売買が無効と主張。高杉さんは、株主であることの確認などを求める訴訟を同地裁に起こしている。
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〈日経新聞社経営企画室の話〉 現・元取締役の職務行為に法的な責任はないとの司法判断が下されると確信している。
http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702280316.html