判決は22日付。同建設側は23日、「補修で間に合う」として控訴した。
ビルは92年、総額約3億5000万円をかけて完成。1〜6階にテナントが入り、7階より上は空室。
判決は、柱同士の溶接部が32カ所、柱と梁(はり)の溶接部が154カ所でずれており、「ビル全体に点在している可能性が高い」と推定。さらに、外壁も落下する危険性があるとした。
そのうえで、福島裁判長は、「いったん解体して建て替えない限り、大地震によって居住性が害されたり、大きな支障が出る変形が生じたりする」として、「建て替えるほかないというべきだ」と結論づけた。
磯部建設側は、「補修で十分に対応でき、建て替える必要まではない」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702270441.html