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2007年02月27日(火) 00時00分

世界の名所 疑似観光読売新聞


世界地図の情報を盛り込んだ「グーグル・アース」はインターネット時代に対応した新しいタイプの“地球儀”だ

 人工衛星が撮影した世界中の画像などを張り合わせ、景観や建物を立体的に表示できる「グーグル・アース」(グーグル社)。昨秋には日本語版も登場し、ちょっとした世界旅行が疑似体験できるため、人気を呼んでいる。旅行時の宿や気になる飲食店探しでも活用できる便利なソフトウエアだ。(野依英治)

STEP1  行きたい場所へジャンプ

 まずは、自分が訪れてみたい海外の史跡や名所へジャンプしよう。画面左上にある「検索」のなかの「ジャンプ」欄に名所の名前を入力して、虫眼鏡のマークをクリックすると、目的地の地図が表示される。左下の「レイヤ」にある「地形」や「建物の3D表示」にチェックを入れておけば、地形や建物の一部を立体的に表示することも可能だ。

 右上に表示される操作パネルを使うと、拡大や縮小、立体表示の角度や位置も自由に変更できる。名所周辺に表示されているクサビ形のマークをクリックすれば、地上で撮影された風景の写真も閲覧が可能で、観光気分を味わうことができる。

STEP2  画像データとして保存

 お気に入りの場所やアングルが見つかったら、次は、それらを画像データとして保存してみよう。画面上にあるメールの絵が描かれたボタンを押すと、「3Dビューの画像」「3Dビューのスナップショット」を選択する画面が新たに表示される。いずれかにチェックを入れ、自分や友人のメールアドレスに送信してみよう。

 「画像」なら、JPEG形式のファイルに変換されるので、自分のパソコンに保存しておけば、名所ライブラリーを残すことができる。「スナップショット」の場合は、グーグル・アース上の画面に保存した状態で再びアクセスされる。これらは、印刷ボタンを押せば、プリントアウトも可能だ。

STEP3  地図でも使える

 豊富な機能を持つ「地図」としても活用できる。例えば、「ジャンプ」で東京・銀座にアクセスした後に「レイヤ」で、「飲食店」「宿泊」などにチェックを入れてみると、あらかじめ登録されている周辺の店舗やホテルなどが表示される。

 自分が宿泊してみたいホテルのマークをクリックすると、客室総数、料金、住所から電話番号まで教えてくれる。さらに、施設名をクリックすれば、グーグル社が提供する「グーグル・マップ」に接続して、より詳細な地図が表示される。

 日本は未対応だが、左上の「ルート」ボタンで出発と到着地点を入力すると、道程を表示するサービスもあるので、海外旅行の際には活用してみたい。

気に入った場所には目印 利用するには、インターネットに接続できることが必須。ブロードバンド接続をお勧めしたい。 お気に入りのスポットには、ピンマークの目印を立てておくと、検索しやすくなる。

記者の感想

 海外で大きな地震が起きた際に、震源などのデータを視覚的に得られることから、取材に活用してきた。世界遺産などの画像を眺めているだけで、ついつい時間がたつのを忘れてしまう。データの豊富さと画像の美しさには、驚きを覚える。

ルート検索も簡単

ゼンリンデータコム デジタル全国地図Ver1.3
 目的地までのルート検索が手軽にできる地図ソフト。交差点や高速道路のジャンクションは拡大表示でき、道に迷う心配が少ない。業種や店名から場所を検索することもできる。得意先や行きつけの店などにコメントを付けて保存すると便利。2年目以降は情報更新料が1980円かかる。ソースネクスト 標準価格1980円。

NAVITIME
 地図検索や電車の乗り換えが簡単に調べられる無料サイト。目的地まで車で行く場合のルートもわかり、有料道路の料金、タクシーを使った場合の料金も表示する。URLは、http://www.navitime.co.jp/

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070226nt0d.htm