損害保険ジャパンは26日、自動車保険の商品体系を2008年2月から抜本的に簡素化する方針を明らかにした。
現在は5種類ある主力商品を一般個人向け、法人向けの2種類に再編し、約200種類ある特約も約100種類に半減する。「主戦場」の自動車保険分野で損保会社が商品を2種類にまで絞り込むのは初めてという。3月にも金融庁に認可を申請する。
保険金の不払い問題は、他社とのサービス競争で商品や特約の種類が増え続け、支払い業務が複雑化したことが背景にある。このため商品の簡素化で不払いの再発防止を目指す。
損保ジャパンは、現在の自動車保険の新規販売を08年1月末で打ち切る。新しい自動車保険は、事故とは直接関係ない「ゴルファー保険」、「医療保険」などを切り離して自動車関連の保障だけに限定し、現在のサービス水準を維持する。
また、契約者に保障内容や事故時の手続きなどを紹介した説明書と保険証券とをワンセットにした「保険の取り扱い説明書(とりせつ)」を発行する。車のダッシュボードに入るよう大きさは旧パスポートサイズとする予定だ。保険の申込書もこれまでのA4判からA3に大きくし、文字を見えやすくするなどの工夫も併せて行う。