2007年02月26日(月) 10時00分
竹中平蔵が日銀利上げに断固反対のワケ(日刊ゲンダイ)
「景気に影響が出たら、日銀に責任をとってもらう」——こう凄んだのは日銀の利上げに反対してきた中川秀直幹事長。だが、反対に株価は急騰し、懸念された円高も進んでいない。
みっともなさをさらけ出しているが、それは竹中平蔵氏(慶大教授)も同じこと。新聞などで「利上げした日銀はデフレに考慮していない。政府は(日銀の決定を遅らせる)議決延長請求権を行使すべきだった」なんて歯ぎしりしている。
「今回の決定では9人の政策委員のうち、岩田副総裁だけが利上げに反対したけど、岩田副総裁は竹中ブレーン。経財相だった竹中が、東大教授から内閣府の政策総括官に引っ張り上げ、小泉首相に頼んで日銀の副総裁に押し込んでもらった。岩田副総裁が執行部を分裂させてまで反対に回ったのは、『竹中の意を受けたもの』ともっぱらです」(日銀事情通)
たかが0.25%の話なのに、竹中はなぜこうも強硬に利上げに反対なのか気になってくる。
「景気の上げ潮路線に水を差すことを警戒しているのでしょうが、それだけじゃないと思います。アメリカかぶれの竹中氏は海外のファンドを大事にしている。ファンド連中は、日本から金利ゼロで資金を調達し、それで米国債や米国の金融商品を買っている。いわゆる円キャリートレードですが、日米に金利差があればあるほど甘い汁が吸える。竹中氏を使って、日本が超低金利を続けるように圧力をかけていておかしくないのです」(経済アナリスト・吉見俊彦氏)
いったい、どこの国の経済学者なのか……。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070226-00000007-gen-ent