環境リサイクル企業「イー・エス・アイ」(休眠中)の詐欺事件で、東京地検特捜部は26日、同社社長の京塚光司容疑者(62)を詐欺罪で東京地裁に起訴した。
起訴状などによると、京塚容疑者は2003年6月と04年2月、取引先十数社に販売したリサイクル機器の台数を水増しするなどして、多額の売り掛け債権があるように装い、この架空債権を担保に台湾系金融機関から計約2億6000万円を融資させた。また、04年3月には、遊技機器製造販売会社「ワイズテック」(鳥取県米子市)から、同社名義の約束手形18通(額面1億8000万円)をだまし取った。
イー・エス・アイは環境ベンチャー企業の先駆けとして注目を集めたが、02年7月には事実上、経営が破たんしていた。京塚容疑者は、だまし取った金を会社の借入金の返済などに充てていたという。