野山裁判長は、セミナーを主宰する実質的代表者について「悩みを抱える女性の不安をあおってマインドコントロールを施し、金を支払ってくれる人間に改造した」と指摘した。原告側代理人の紀藤正樹弁護士は「カルト被害について、マインドコントロールという言葉を判決で明示して賠償責任を認めたのはおそらく初めて」と話す。
判決によると、女性は「お金のトラウマがある」「幸せな人生を過ごせないのは疑いを持つ心があるからだ」などと言われ、セミナー代などを支払うために消費者金融などに多額の借金をさせられたうえ、離婚や自己破産に追い込まれた。
http://www.asahi.com/national/update/0226/TKY200702260416.html