支配下選手にならなければ1軍の試合に出場できない。支配下選手の上限は70人で、中日は現在69人を登録。残る枠は1。西川順之助球団社長は「けが人など不測の事態のために空けている」と説明する。支配下登録は6月末まで可能で、落合監督は「投手が足りなくなるか、野手が足りなくなるか、(育成選手で)競争だ」という。
育成選手では150キロ台の速球を投げるドミニカ共和国出身のクルスの評価が上がっている。一方で野手は右の長距離打者が不足しており、中村は魅力だ。西川社長は現場に一任するとしたうえで「戦力と期待している。本来の力に戻れば、開幕前に上げることもあるでしょう」という。
中日の育成選手は内規で背番号200番台を着けることになっている。中村の背番号は、落合監督が「近鉄のころ5番だったろ」と言って「205」に決めてくれた。中村は「もちろんやるからには1軍で試合に出ないと」と復活を誓った。