約5200万光年離れた銀河M88。電波写真(右)ではCOの分布がわかる=国立天文台提供
星は、宇宙空間にあるガスの塊が収縮してできると考えられている。ガスの分布がわかれば、星の形成を知るのに役立つが、目に見える光(可視光)では観測できないので、電波望遠鏡による観測が行われている。
国立天文台の研究グループは、ガスの分布を示す一酸化炭素(CO)分子の濃度を観測する直径45メートルの電波望遠鏡(長野県南牧村)の受信装置を改良。これまでの25倍の効率で観測できるようにした。01年から観測を始め、約8000万光年以内にある40の渦巻き銀河のデータを集めた。
研究に携わった中井直正・筑波大教授は「今後も観測を続けて、100カ所ほどに増やしたい」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0225/TKY200702240323.html