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2007年02月25日(日) 00時00分

高密度でも快適生活を 豊島区 10年後は? 東京新聞

 豊島区は、十年後の区の姿を描いた「としま未来への戦略プラン」を発表した。都が昨年末に発表した「十年後の東京」の豊島区版。二〇一六年度には、人口密度を日本一に高めながらも、人口密度の高さが一般的にイメージさせる「狭い」「ゴミゴミ」ではなく、「快適」な「日本一高密度の都市」を目指すとしている。

 プランによると、人口は現在の二十五万人から二十八万人に増やし、人口密度は一ヘクタール当たり百九十六人から二百十五人へと高める。人口密度は高くても、土地の高度利用を進めて、安心で快適な都市を目指す。

 最重要課題は、区を代表する繁華街・池袋の再生。人口や池袋駅の乗降客数が減って他区に比べ伸び悩んでいるのに加え、今後も私鉄が乗り入れる地下鉄副都心線(13号線)の開通で、渋谷や新宿への通過交通が増える懸念があるとしている。

 また、文化、健康、都市再生、環境の四つの政策ごとに、目標値を設け、目標実現のための主な事業と今後四年間の予算を明示した。

 都市再生では、新庁舎の整備計画策定や自転車駐車場の整備を進める。池袋駅の一日乗降客数(二百六十三万七千人)を維持し、都内最悪の放置自転車台数を現在の七千台から二千台以下に減らす。

 案に対する意見は三月十五日まで区企画課=(電)(3981)4202=へ。区は意見を受けて、三月末にプランを完成させる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070225/lcl_____tko_____002.shtml