一月以降の調布署管内でのひったくり被害三十一件のうち、二十八件が調布市内。一年間で五十一件だった昨年と比べ、今年は二カ月足らずですでに半分を超える急増ぶりだ。
同署や調布市によると、被害は午後九−十時ごろに集中。裏通りで、駅から帰宅途中の女性が狙われるケースが多いという。犯人はヘルメットをかぶり全身黒ずくめ、バイクはスクーター型。同署は、同一のグループによる犯行の可能性もあるとみて捜査を進めている。
目撃情報によると、犯人は駅の駐輪場付近でひったくる相手を物色し、自転車の後をつける。いったん追い越して様子をうかがい、Uターンして相手の背後に回ってから犯行におよぶという。
ひったくり防止のため、市は京王線調布、仙川両駅周辺で、自転車の前かごに付ける防犯ネットを配布するとともに、地元FM局の放送で注意を呼び掛けている。警察も夕方から夜間にかけてのパトロールを強化している。 (中沢誠)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070225/lcl_____tko_____003.shtml