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2007年02月25日(日) 00時00分

帰宅の自転車狙われてます ひったくり急増 東京新聞

 今年に入って調布署管内(調布、狛江市)でひったくり事件が急増し、二十三日現在で三十一件にも上っている。大半がバイクで追い越しざまに自転車の前かごからかばんをひったくる手口。隣接する世田谷区や三鷹市でも同様の被害が増えており、警察や各市区は警戒を強めている。

 一月以降の調布署管内でのひったくり被害三十一件のうち、二十八件が調布市内。一年間で五十一件だった昨年と比べ、今年は二カ月足らずですでに半分を超える急増ぶりだ。

 同署や調布市によると、被害は午後九−十時ごろに集中。裏通りで、駅から帰宅途中の女性が狙われるケースが多いという。犯人はヘルメットをかぶり全身黒ずくめ、バイクはスクーター型。同署は、同一のグループによる犯行の可能性もあるとみて捜査を進めている。

 目撃情報によると、犯人は駅の駐輪場付近でひったくる相手を物色し、自転車の後をつける。いったん追い越して様子をうかがい、Uターンして相手の背後に回ってから犯行におよぶという。

 ひったくり防止のため、市は京王線調布、仙川両駅周辺で、自転車の前かごに付ける防犯ネットを配布するとともに、地元FM局の放送で注意を呼び掛けている。警察も夕方から夜間にかけてのパトロールを強化している。 (中沢誠)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070225/lcl_____tko_____003.shtml