広州第1工場は昨秋に年産能力が20万台に倍増され、08年半ばに排気量1リットル級のコンパクト車ヤリス(日本名ヴィッツ)の生産を追加。09年までに第2工場(年産能力は当初10万台)を建設し、3リットル級の中型SUVのハイランダー(日本名クルーガー)を生産する。
一方、広州と並ぶ二大拠点の天津では、今夏に稼働させる第3工場(年産能力20万台)でカローラに続き、2.4リットル級の小型SUVのRAV4を生産する方針だ。
ハイランダーは米南部に建設する北米第8工場で、RAV4は08年稼働のカナダ第2工場でも生産する方針。いずれも国内で生産してきたが、世界販売が計50万台のSUVを日本、北米、中国の世界3極で生産する態勢が整う。06年の海外輸出が過去最高の252万台となったトヨタにとっては、現地化加速で貿易摩擦を封じる狙いがある。