2007年02月24日(土) 00時19分
文化庁メディア芸術祭:贈賞式 サプライズで安倍首相も(毎日新聞 まんたんウェブ)
アニメやマンガなどの新しいメディア芸術の優秀作を選ぶ「第10回文化庁メディア芸術祭」の贈賞式が23日あり、アニメ部門大賞の「時をかける少女」の細田守監督や、マンガ部門大賞の「太陽の黙示録」のかわぐちかいじさんらに記念のトロフィーが贈られた。贈賞式後のパーティーに安倍晋三首相が“サプライズ”で登場、アニメやマンガ、ゲームといったメディア芸術の地位向上を印象付けたが、報道陣をシャットアウトして、一部で混乱する場面もあった。
同祭は97年からに始まり、今年で10回目。アニメ、マンガ、エンターテインメント、アートの4部門に、36カ国から1808点の応募があり、エンターテインメント部門では、ゲーム「大神」(神谷英樹さん)、アート部門では「Imaginary・Numbers2006」(大本圭子さん)が大賞を受賞している。
贈賞式で細田監督は「自分が高校生のころに夢見た未来は、21世紀になってもやってこなかった。それなら、いまの10代はどんなことにあこがれているのか、と考えたのが作品の原点。受賞をきっかけに多くの人に見てほしい」と語った。かわぐちさんは「漫画家は自分で設定したハードルを超えられるかどうかが勝負。賞をもらえたことは何よりも励みになる」と話した。「大神」の神谷さんは「賞を取れるとは全く思っていなかったが、受賞をきっかけにより多くの人が手に取ってくれるとうれしい」と喜びを語った。
安倍首相は、東映動画(東映アニメーション)で「白蛇伝」(58年)、「少年猿飛佐助」(59年)の制作にかかわり、功労賞を受賞したアニメーターの大工原章さんに対し、「大工原さんの作品は幼いころに見た記憶があります。受賞おめでとうございます」などとお祝いの言葉を述べた。【立山夏行】
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