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2007年02月24日(土) 14時53分

外国籍の子に学習支援の輪朝日新聞

ボランティア・講師らがネット
勉強会や情報提供

 県内在住の外国籍の子どもたちに、学校や地域で学習支援に取り組むボランティア・講師らのネットワーク作りが始まっている。民間の教育機関と富山大学の教員が協力し、昨年末から連続3回の勉強会を開催。各グループの活動紹介や、お互いの教材作りの参考になる情報提供を目指して、今月、ホームページを作った。

 富山市内で17日に開かれた勉強会には、外国籍の子どもの学習支援に携わるボランティアら約30人が参加した。

 東京学芸大学の齋藤ひろみ助教授が、外国籍の子どもの教科学習について講演。「単語や身ぶりで意思が伝わる日常生活と違い、学習には抽象的な内容を表す言葉や読む力が必要」と強調した。参加者はその後、小学校社会科の授業プラン作りに挑戦した。

 富山市内の中学校で、韓国人の生徒らに日本語を教えている非常勤講師の女性(59)は「学習目標や展開まで考えるのは難しい。参考になります」と話した。

 主催したのは、日本語教育に取り組む「トヤマ・ヤポニカ」(富山市)と富山大留学生センターの深沢のぞみ助教授。教師やボランティアなどの勉強・交流の機会になれば、と企画した。学校や地域で支援している人たちが協力、連携することで、より効果的に日本語で学び考える力をつけられる態勢を作るのが目標だ。

 県内で日本語指導が必要な外国籍の児童・生徒は05年9月現在228人で前年比15・7%増。トヤマ・ヤポニカの中河和子代表は「母語でも勉強していない子どもは、文型だけ分かればいいというわけにはいかない」と話している。

 ホームページ(http://www.geocities.jp/kodomo_mirai2007/)で、イベントや活動内容を紹介。今後は、教材や資料のダウンロードも出来るようにしていくという。

 情報掲載の依頼などは、深沢助教授(nozomif@ctg.u−toyama.ac.jp)か、トヤマ・ヤポニカの田上栄子さん(hfd02712@nifty.com)へ。

http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000702240003