24日朝、テレビ出演を終えた海江田氏は「打診はあったが、私の考え方は伝えてある。球は執行部にある。その人たちがしっかりとした判断をしてくれると思う」とだけ語った。
同氏の発言は、都知事選に落選した場合の自身の処遇を巡る党側との調整をさすものとみられる。ただ、同氏は党の立候補打診の方法に不信感を持っていると話す党関係者もいるほか、交換条件を示しての交渉が党に悪影響をもたらすと懸念する声も党内にはある。
また、小宮山氏は朝日新聞の取材に対し、立候補の打診があったことを認めた上で、「ありえない」と語った。
一方、民主党が「党外からの最後の候補」として立候補を打診した浅野氏は、立候補する考えがないことを繰り返し明言している。しかし、25日には五十嵐敬喜・法政大教授らの呼びかけで都内で集会が予定され、浅野氏も参加を求められている。複数の党幹部は24日、「浅野氏への市民のうねりがどれほどのものか、25日の集会の様子を見極めるべきだ」などと語った。ただ、浅野氏は政党の支援には否定的で、人選を巡って混乱する民主党が同氏の立候補にどのような影響を与えられるかは不透明だ。
党は28日に開く都連の政治資金パーティーで候補者を披露する計画だ。
都知事選では石原慎太郎知事(74)が3選出馬を表明。共産党が推薦する元足立区長の吉田万三氏(59)や建築家の黒川紀章氏(72)らも立候補を表明している。
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