出発直前、成田空港で会見を行った菊地は、服装から意気込みが表れていた。シャネルのミニワンピースに羽織った黒いコートのすそは、大きな白いシフォン地に赤い丸が入っていた。“日の丸付きコート”を選んだのは「『気分』だったから。(授賞式を)楽しみにしているということの表れです」と説明した。
大舞台へのプレッシャーは「あまり感じていません」。受賞のスピーチも「一応、考えています。生放送ですし」。強心臓でもお守りを5、6個持って行く古風な一面もある。CMで共演した木村拓哉からはお祝いのカードが送られた。
「バベル」は7部門でノミネート。助演女優賞は「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンという強敵がいるが、作品賞は本命との呼び声が高い。「私については想像できなかったですが、作品賞のノミネートは考えていたこと。すごく期待しています」。
滞在期間は授賞式前後数日間だけ。「10時間飛行機でゆっくり休みます。(授賞式は)すごく楽しみ。ワクワクした気持ちです」と旅立った。