森側は川内氏の秘書に対し、21日から「会いたいのでスケジュール調整をお願いしたい」と伝えていた。だが、この日になっても返信がなく、アポなしでホテルを訪ねた。森は「気持ちの行き違いや誤解があるようなので、会っておわびをしたかった。名曲『おふくろさん』に傷が付かないように話し合いたかった。今日はお目にかかれずに残念です」と、門前払いに大きく肩を大きく落とした。川内氏への手紙をフロントに託し、ホテルを後にした。
川内氏は17日に森の事務所に電話を入れ、「おふくろさん」の冒頭にセリフをつけて歌っていることに抗議。この日は電話を受けた事務所スタッフも同行した。「先生に『歌えなくなってもいいのか』と聞かれ、自分が『じゃあ、しようがないですね』と言った。それが『歌えなくても結構』と聞こえたのなら、私の不徳の致すところ」と釈明したが、対面は果たせなかった。
ただし、当初は森側に25日まで同ホテルに滞在すると伝えていた川内氏が、既に滞在先を変えているとの情報もある。森が頭を下げようにも、連絡にも応じず、接触を避けるような行動を取っている。これでは「おふくろさん」は宙に浮いたまま。川内氏も名曲を傷付ける張本人になってしまう。