同署によると、清水一家は5代目の66年に解散したが、伝統ある名は暴力団にとって「ネームバリュー」があるという。
同協議会は「次郎長の晩年の社会貢献をたたえ『清水の次郎長さん』として親しんでいる市民は強い憤りと不安でいっぱい」として、観光や次郎長の名を冠する各種イベント、市民生活への悪影響などを懸念している。
同署は今月に入り、美尾組が清水一家を継承するとの情報を入手。近く組関係者に話を聞き、事実関係を確認する方針だ。ただ、名前を継承することを取り締まる法律はない。堀内美秋署長は「市民総意の要請と受け取り、ご希望に沿えるよう全力で努力します」と話した。
県警によると、美尾組は後藤組と並ぶ県内2大勢力のひとつで、武闘派とされる。以前は五菱会と名乗り、ヤミ金融などの経済活動で台頭してきた。
http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200702220354.html