さいたま市で2004年12月、3人が死亡したドン・キホーテなどの量販店連続放火事件で、放火などの罪に問われた女の被告(49)の最終弁論が22日、さいたま地裁(飯田喜信裁判長)で開かれ、弁護側は無罪を主張した。判決公判は3月23日。検察側は無期懲役を求刑している。
飯田裁判長に意見を求められた被告は「人を殺すようなことはやってません」と述べた。
弁護側は、検察が犯行の動機を「交際相手に会えないことのうっぷん晴らし」と指摘したことには「連続放火を行った心理について具体的な説明がない」と批判。さらに「自白調書には犯人しか知り得ない事実が登場しない」とした。
一方で、仮に渡辺被告が放火したとしても、抗うつ剤の服用などにより心神喪失や心神耗弱の状態にあったとして減刑を求めた。
ZAKZAK 2007/02/23