北朝鮮への経済制裁で同国からの輸入を全面禁止した後に、北朝鮮で加工した製品を中国製として日本に輸入しようとした輸入業者が税関で摘発され、処分を受けたケースが数件あったことが、財務省が23日開いた税関長会議で報告された。
政府は北朝鮮の核実験を受け、昨年11月9日以降、日本などから輸出した原材料を北朝鮮で加工し、第三国経由で日本に輸入する行為を禁止した。しかし、その後も複数の輸入業者が、北朝鮮で加工した電気製品や衣料品などを、中国を経由して輸入しようとした。税関では、各輸入業者に数万円程度の反則金処分を課した。