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2007年02月23日(金) 22時08分

東証とロンドン証取、提携合意 投信の相互上場を検討朝日新聞

 東京証券取引所と欧州最大のロンドン証券取引所(LSE)は23日、業務提携で基本合意した。今後、それぞれの新興企業向け市場への上場企業の誘致で連携することや、上場投資信託(ETF)も含めた金融商品の共同開発などを検討する。東証は、ニューヨーク証券取引所とも提携を決めており、国境を越えて加速する業界再編と市場間競争に対し、アジアの主要証取としての地位固めを急ぐ。

 ロンドンに拠点がない金融機関が、東証経由でLSEに注文を出せるようにする「クロスボーダー取引」の実現なども目指す。役員クラスで作業チームをつくり、半年かけて具体案を詰める。将来的な資本提携については、「否定はしないが、いまは議論していない」(西室泰三東証社長)とした。

 東証はアジア最大の規模だが、上海など中国勢の台頭に加え、シンガポールなどとの競争も激化している。ロシアや中国といった新興国の企業を引きつけるLSEのノウハウを吸収し、海外企業の上場が少ない弱点を克服したい思いもある。

 LSEは、米ナスダックが仕掛けた敵対的買収を防いだものの、将来の成長戦略を示す必要に迫られており、業務提携で収益源を拡大する姿勢をアピールした。

http://www.asahi.com/business/update/0223/142.html