23日の記者会見で外部改革委員会の田中一昭委員長(拓殖大教授)らが明らかにした。現在、山崎製パンの支援を受けて進めている食品衛生管理手法の導入が2月末にも整う見通しとなった。田中委員長は「根底から不二家の生産体制が変わる」と述べた。順調に進めば1日に桜井康文社長が記者会見して生産再開方針を表明。速やかに本格稼働に踏み切る考えだ。
ただ流通大手各社は、不二家商品の取り扱い再開には慎重だ。「デイリーヤマザキ」など山崎製パン系列店は販売を再開するものの、取扱店が増えなければ、生産を順調に回復することはできない。
また、これまで返品を受けた菓子については再販売は難しく、損失は20億円程度になる見通し。こうした損失や資産売却の見通しを盛り込んだ07年3月期連結決算の業績修正を近く公表する。