記事は「納豆ダイエット」や「レタスで快眠」など、明らかになった複数の捏造や疑惑の内容を報告。また「みそ汁減量」の回に登場した米国の研究者を「犠牲者の一人」として紹介。研究者は同誌に「私が言わなかったことを、まるで言ったかのように番組を作られた。内容の6割は間違いだ」と話している。
捏造の背景として、情報エンターテインメント型番組の人気や視聴率競争の傾向が、特に健康・美容に関する番組で顕著なことを指摘。金沢一郎・日本学術会議会長が「テレビ番組などで科学にかかわる人は同会議の『科学者の行動規範』を守るべきだ」との談話を発表しながらも、「テレビの目的は科学的真実ではなく、視聴率だ」と悲観的に話したことも書きとめている。