衆院予算委員会で、復党後初めて質問する野田聖子議員=23日午前、国会内で
雇用・労働問題などを集中審議した23日の衆院予算委員会で、郵政民営化に反対して自民党を離れ、昨年末に復党した野田聖子氏が質問に立った。11人の復党組のうち予算委に登場したのは野田氏が初めてだが、安倍政権にとって耳の痛い言葉も連発した。
野田氏は不妊治療の体験をつづった「私は、産みたい」を著しており、まず「女性は子どもを産む機械」と発言した柳沢厚生労働相に「はりつけにされたつもりで少子化問題に対峙(たいじ)を」と注文。
さらに「少子化担当相には大きな権限がなく、実力を発揮できない。安倍政権で一番がっかりしている」と苦言を呈し、「『子ども家庭省』を立ち上げるべきだ」と提案。「小泉内閣の罪の部分は中小企業を置き去りにしたこと」とも。
ただし、批判一辺倒ではなく、「安倍首相とは同世代。お互い子どもはいないが、すべての子どもを自分たちの子どもと思って頑張ってほしい」と最後はエールで締めくくった。