パソコンや携帯電話機にインターネット経由でダウンロードするネット音楽配信の市場規模が、2006年に初めてシングル盤CDの生産額を上回ったことが23日、日本レコード協会が発表した有料音楽配信売り上げ実績で分かった。
音楽配信は前年比56%増の約534億円に達し、CDシングルの生産額(約508億円)を上回った。
音楽配信は、曲の一部を携帯電話に取り込む「着うた」(1曲100円前後)や、パソコン経由でダウンロードするサービスが、手軽さや安さで人気を集めている。米アップルによる携帯音楽プレーヤー「iPod」の普及などの効果もあり、市場規模が急速に拡大している。
音楽配信のうち携帯電話向けが前年比33%増の3億4414万回、金額で同49%増の約482億円と、全体の9割を占めた。
一方、アルバムを含めたCD全体や、DVDなど音楽ソフトの生産額は同3%減の4084億円と8年連続で前年実績を下回った。
調査は同協会に加盟する会員企業43社の実績をまとめた。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070223i507.htm