「絶対稼げる」とうたったパチンコ攻略情報を買ったのに全く効果がなかったとして、福岡市の男性が横浜市の会社に情報料の返還を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は22日までに、請求通り約214万円の支払いを会社に命じた。
細谷泰暢裁判官は「パチンコの出玉は打ち方や遊ぶ時間などの偶然性が高いのに、本来予測できない出玉数に関して断定的な情報を提供し『確実に稼げる』と男性を誤信させた」と述べた。
判決によると、男性は「よかった!とのお客さまの声が殺到中!」との雑誌広告を見て、会社に連絡。担当者と面談し「誰でもできる」と誘われ、2005年2月に5万円を払い会員になった。
早速試した男性が「効果がない」と苦情を言うと、担当者は「信頼してくれ」と説得。男性は損失を取り戻そうと、別のパチンコ機種に関する情報を勧められるまま次々と購入した。
パチンコ店に担当者が付き添う「実演指導」では、想定した出玉に結び付かないまま担当者が「別の約束がある」「ホールの制御具合が分からない」と立ち去ったこともあったという。
ZAKZAK 2007/02/22