同工業会の調査は、相次ぐ事故を受けて経済産業省の指示で、加盟社26社が独自に集計したデータをまとめたもの。それによると、松下製の小型湯沸かし器は、いずれも室内から吸気してCOを含んだ排気を室内に出す「開放式」で、約10機種にのぼる。
ただし、事故原因としては、「製品に起因」とされたものはなく、「誤使用または施工不良他」「原因不明または調査中」のいずれかに分類されている。92年3月には4人が死亡する事故も起きているが、この事故についても「密閉室内で長時間使用」したことによる「誤使用または施工不良他」に分類されている。
同工業会の調べによると、CO中毒死者数が最も多かった各メーカーの機種は開放式の小型湯沸かし器で、78人にのぼっている。リンナイは5件で10人、パロマ工業は7件で9人が同式の湯沸かし器の使用中に死亡しており、松下製の死亡事故の多さが目立つ。事故機種の一覧は、同工業会のホームページで発表されている。
松下電器産業広報グループは「死亡事故が発生したことについては真摯に受け止めています。製品に起因するものではありませんが、使用時に換気するなど、事故防止の啓発活動を進めていきたい」とコメントした。
http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200702220185.html