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2007年02月22日(木) 00時00分

税金還付詐欺 今月すでに8件 県内、被害額は850万円 東京新聞

 税務署や国税局の職員を装って「税金を還付する」とうその電話をかけ、現金自動預払機(ATM)を操作させて、現金を振り込ませる詐欺事件が県内で多発している。二月に入ってから、すでに八件の事件があり、被害額は約八百五十万円に上っている。

 二十一日午前九時三十分ごろ、大津市の主婦(44)宅に国税局の職員を名乗る男から「税金が過払いなので返金します。ATMなら簡単に手続きができる」と電話があった。

 女性は銀行に向かい、指定された番号に電話しながらATMを操作。「約二十万円が返金される」との説明を信じ込み、指示通りにした結果、逆に別の銀行口座に振り込んでしまった。

 この約三時間後にも同様の手口で、大津市の主婦(79)が約九十万円をだまし取られている。

 大津署によると、いずれも手口は同じで、男はまずATMの画面に預金残高を表示させ、「何けたですか」「頭の数字を教えてください」と質問。残高がそれぞれ二十万、九十万円台であることを確認し、それより少ない額を「暗証番号」名目で打ち込ませたという。

 税務当局は「税務署から電話で還付手続きをすることはない」と呼び掛けている。

 (藤川大樹)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20070222/lcl_____sga_____000.shtml