二十一日午前九時三十分ごろ、大津市の主婦(44)宅に国税局の職員を名乗る男から「税金が過払いなので返金します。ATMなら簡単に手続きができる」と電話があった。
女性は銀行に向かい、指定された番号に電話しながらATMを操作。「約二十万円が返金される」との説明を信じ込み、指示通りにした結果、逆に別の銀行口座に振り込んでしまった。
この約三時間後にも同様の手口で、大津市の主婦(79)が約九十万円をだまし取られている。
大津署によると、いずれも手口は同じで、男はまずATMの画面に預金残高を表示させ、「何けたですか」「頭の数字を教えてください」と質問。残高がそれぞれ二十万、九十万円台であることを確認し、それより少ない額を「暗証番号」名目で打ち込ませたという。
税務当局は「税務署から電話で還付手続きをすることはない」と呼び掛けている。
(藤川大樹)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20070222/lcl_____sga_____000.shtml