鎌倉市の市民健康診査の受診券の発送で、業者がコンピューター入力を誤ったため、1月生まれの市民に実年齢より1歳加算されて間違った検診項目の券が発送されていたことがわかった。市には、市民から問い合わせや苦情が100件以上あり、市は約1万5千人あてに謝罪の文書を送った。
(山元一郎)
市によると、検診は項目ごとに対象年齢を定め、市が受診費用を補助している。生まれ月の翌月半ばに受診券を発送し、翌々月から3カ月以内に病院や医院で受診してもらうという仕組み。
ところが、個人情報のデータを市から受けて受診券を作成・発送している横浜市内の情報処理会社が「2006年度1月」と入力するところを、新年になったので「2007年度1月」と誤って入力した。このため、実年齢より1歳加算された1万3599人の受診券が、2月15日に発送された。本来届くはずの1120人には受診券が届かなかった。
市は市民からの問い合わせで間違いに気づき、本来の対象者も含めておわびの文書を送った。
業者は市から06年度、初めて業務を受託した。今後は処理日を自動的に判断するプログラムの改善をする。誤発送に関連した費用約1100万円は業者が負担するという。
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