記事登録
2007年02月22日(木) 00時00分

防衛省漏洩、米怒らせた読売記者と親しい関係の超美人ZAKZAK

 読売新聞記者に機密情報を漏洩(ろうえい)したとして、自衛隊法(守秘義務)違反容疑などで防衛省情報本部の1等空佐(49)が自衛隊警務隊の捜査を受けている問題。記者と親密な関係だった元米国大使館勤務の超美人の女性(40)が、空佐や記者と親密な関係にあり、漏洩にかかわった可能性があることが22日明らかになった。情報漏れに対する警務隊の異例の捜査は、アメリカの激怒の裏返しとも囁かれている。記者と空佐、女性の間には一体、何があったのか。

 情報漏れが問題となっているのは、「中国潜水艦 火災か」との見出しで掲載された2005年5月31日付の1面記事。日米両国の防衛筋が、中国海軍のディーゼル式攻撃型潜水艦が南シナ海で火災事故を起こし、航行不能になったことを確認したと報じた。

 この記事には潜水艦番号などの防衛機密が含まれていたため、自衛隊の不祥事を扱う警務隊が捜査を開始。しかし、防衛省関連の「特ダネ」について、ニュースソースを警務隊が捜査するのは異例中の異例。「知る権利」「取材源の秘匿」「報道の権利」ともからむだけに、大手新聞各社は捜査に疑問を投げかけた。

 その背景には、情報収集に関して自衛隊独自ではなく、米軍もからんでいるため、両国の防衛上の信頼関係が崩れる恐れに防衛省が敏感に反応したためといわれる。

 捜査の過程で空佐が浮上し、芋づる式に女性の存在も浮かび上がった。警務隊では空佐に対する事情聴取や家宅捜索を行うとともに、女性に対する任意の事情聴取に踏み切った。女性からは今回の経緯に関する供述が得られたとされるが、女性は現在、精神的に不安定な状態に陥っているという。

 22日発売の「週刊新潮」や「週刊文春」も情報入手にからみ、女性が漏洩にかかわったと指摘している。

 この女性は独身で日本航空アシスタントパーサーを退職した後、在日米国大使館儀典課に勤務していたが、現在は辞めているという。英語に堪能で、仕事も優秀というのがもっぱらの評判だ。女性の知人は「身長約160センチで中肉中背、華やかと言うより透明感のある美人。宝石でいうと、ダイヤやルビーのような人」と話す。

 女性と空佐はもともとの知り合い。女性と記者は共通の友人を介して知り合い、親しい関係に発展したという。そのうち、2人の将来について不安を持った女性が空佐に相談。空佐は「いい話がある」と記者を呼び出し、その席上、今回の情報を教えたという。

 記者は現在、地方支局の次長に転出しているが、記者としての実力は「記者としては非常に優秀。支局は定期異動の一環で、将来は特派員に抜擢される人材と聞いている」(政治部記者)。ただ、読売新聞は夕刊フジの取材に、「記者は19日から休んでいる」としている。

 新潮は1972年に発覚した、毎日新聞記者と情を通じた外務省の女性事務官による国家機密漏洩事件と重ね、「第2の『西山事件』か」と銘打っている。

 これに対し、読売新聞東京本社は22日付の1面で滝鼻卓雄編集主幹名で見解を発表。「取材過程に女性がかかわった事実はありません」「取材先への脅迫など不当な行為もありません」と説明。さらに西山事件の際、最高裁が示した「報道機関が公務員に秘密を漏らすよう、そそのかしたからといって、ただちに違法とはならない」という判例を引き、「本紙記者の取材に法令違反や社会通念を逸脱する点はありませんでした」としている。

 3人の関係は不明な点も多いが、検察当局も捜査の行方に関心を持っているとされ、今後の展開が注目される。 

ZAKZAK 2007/02/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022215.html