証拠品の現金を盗んだり、捜査書類を放置したりしたとして、窃盗罪などに問われた元神奈川県警警部補の男の被告(59)の公判が20日、横浜地裁(倉沢千巌裁判官)であり、検察側は「警察に対する国民、県民の信頼を損なった」として懲役3年を求刑し結審した。判決は3月6日。
検察側は論告で「退職後に犯行が発覚したが、受け取った退職金を返還しておらず、悪質」などと指摘した。
起訴状によると、被告は瀬谷署で盗犯担当だった2003年9月から04年12月の間、3回にわたり窃盗事件などの証拠品の中から現金計約18万円を盗んだ。また、退職間際の昨年3月25日ごろ、未処理の捜査書類93点を自宅に持ち帰り放置した。
ZAKZAK 2007/02/21