厚労省は、今年初めの時点では06年の出生数を「前年比2万3000人程度の増加」とみていたが、その後明らかになった11、12月の出生数が前年同期比で5〜7%も増えていたため、実績が見通しを約9000人上回った。
日本で生まれた日本人の子どもの数は109万3000〜109万5000人程度で、前年の約3%増になる見通し。06年の正確な合計特殊出生率が出るのは6月だが、女性の人口や年齢構成などの条件を考えれば、02年以来4年ぶりに1.3を超えるのは確実という。
厚労省は、昨年末に発表した最新の人口推計で06年の出生率を1.29と見積もっていた。
厚労省が挙げる要因は雇用の回復。05年6月以降、男性の雇用者数は一貫して増え、正社員数も06年1月から増えている。20代の女性の結婚する割合も増えており、「若い世代の生活が安定しつつあることが、結婚や出産の増加に影響を与えている」としている。