会談後の共同記者会見で、両外相は、昨年11月の外務次官協議で合意していた「共同テロ対策機構」の第1回会合を来月6日にイスラマバードで開くと発表。テロに関する捜査情報を共有していくことを明らかにした。
インド・パニパット近郊の列車テロの死者は21日までに68人に増えた。テロの背後にパキスタンに拠点を置くイスラム過激派がいる、との見方について、ムカジー外相は「捜査の完了まで憶測はできない。共同機構の会合では、それまでに得られた情報はどのようなものであれ、パキスタンと共有する」と述べた。
会談後、両国は「核兵器関連の事故に由来する危険軽減に関する協定」に署名した。詳しい内容は明らかにされていないが、核施設がテロにあった際の相互の通報体制を整備するなどして、両国の持つ核兵器が偶発的に使用されたり、誤解から核戦争につながったりする事態を防ぐ目的とみられる。