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2007年02月21日(水) 21時58分

テロ対策を共同実施 インドとパキスタンの外相会談朝日新聞

 インドのムカジー外相とパキスタンのカスリ外相が21日、ニューデリーで会談した。インド北部で18日、両国を結ぶ特急列車の爆破炎上テロが起きた直後だが、両者はテロ対策を共同で進めることを発表。また核兵器関連の事故が核戦争に発展するのを防ぐ協定に署名した。

 会談後の共同記者会見で、両外相は、昨年11月の外務次官協議で合意していた「共同テロ対策機構」の第1回会合を来月6日にイスラマバードで開くと発表。テロに関する捜査情報を共有していくことを明らかにした。

 インド・パニパット近郊の列車テロの死者は21日までに68人に増えた。テロの背後にパキスタンに拠点を置くイスラム過激派がいる、との見方について、ムカジー外相は「捜査の完了まで憶測はできない。共同機構の会合では、それまでに得られた情報はどのようなものであれ、パキスタンと共有する」と述べた。

 会談後、両国は「核兵器関連の事故に由来する危険軽減に関する協定」に署名した。詳しい内容は明らかにされていないが、核施設がテロにあった際の相互の通報体制を整備するなどして、両国の持つ核兵器が偶発的に使用されたり、誤解から核戦争につながったりする事態を防ぐ目的とみられる。

http://www.asahi.com/international/update/0221/014.html