調べでは、元艦長は昨年11月21日午前、日南市の沖合で、あさしお(75人乗艦)の訓練中に水深約40メートルから浮上を開始。直後にソナー室から「別の船舶がある」と複数回の報告を受けたにもかかわらず浮上を続け、上部に突き出た形の舵(かじ)をタンカー船底に衝突させた疑い。タンカーには三つの穴が開き、浸水した。
元艦長は、浮上前にやり過ごした船舶の音と、同方向から近づいてきたタンカーの音を聞き間違えたとみられている。
大瀬戸功・海幕広報室長は「事故調査をしっかり行い、原因の究明と再発防止に努めたい」との談話を出した。
http://www.asahi.com/national/update/0221/SEB200702210006.html