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2007年02月21日(水) 11時04分

「95億円は高い!」米たばこ訴訟、連邦最高裁が破棄読売新聞

 【ニューヨーク=小山守生】米オレゴン州の男性が肺がんで死亡したのは喫煙の害を十分に知らされていなかったためだとして、遺族が米たばこ大手フィリップ・モリスに損害賠償を求めた訴訟で、米連邦最高裁は20日、同社に7950万ドル(約95億8000万円)の懲罰的賠償支払いを命じた昨年2月の同州最高裁判決を破棄し、審理を差し戻した。

 同社が「賠償金額が過大だ」として連邦最高裁に上告していた。連邦最高裁は「判決は原告以外の喫煙家への被害も考慮しており、不当だ」として、5対4の多数決で破棄を決めた。

 原告によると、男性は1997年に67歳で肺がんで死亡するまで40年以上、「マールボロ」などを吸い続けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070221-00000303-yom-int