信販大手「ジャックス」のクレジットカードの個人情報約15万人分が漏えいし、詐欺グループに悪用された事件で、警視庁捜査3課は21日、情報を外部に流出させたシステム開発会社社員、横山博文容疑者(45)を、情報が入力された光磁気ディスク(MO)を無断で持ち出したとする窃盗容疑で逮捕した。
調べによると、横山容疑者は、大日本印刷の業務委託先の社員だった2002年4〜5月、同社電算処理室から、ジャックスの顧客情報が入力されたMO1枚をカバンに隠して社外に持ち出した疑い。
横山容疑者は2001年5月から大日本印刷に出入りし、同年夏ごろから数回に渡って顧客情報をMOに複写して自宅に持ち帰っていた。昨年3月に退職後、再就職先が見つからず金に困り、詐欺グループに3858人分の顧客情報を約22万円で売却したという。
横山容疑者は今月1日、詐欺グループに情報を渡した詐欺ほう助容疑で逮捕されていたが、この容疑については21日、処分保留となった。