記事登録
2007年02月21日(水) 00時00分

情報流出し顧客被害 ジャックスカード 転売の男再逮捕 東京新聞

 信販大手「ジャックス」(東京都渋谷区)のクレジットカードの個人情報を持ち出したとして、警視庁捜査三課は二十一日、窃盗容疑で千葉市美浜区打瀬二、無職横山博文容疑者(45)を再逮捕した。同容疑者は元ソフトウエア開発会社の社員で、ジャックスからダイレクトメール作成を委託された大日本印刷(新宿区)に派遣中、クレジットカードのカード番号や顧客の住所、電話などが入った十五万人分の情報を持ち出し、一部を詐欺グループに転売。約六百六十七万円分の不正利用が行われていたという。

 調べでは、横山容疑者は二〇〇二年四月−六月、新宿区の大日本印刷の電算室から顧客情報が入った記憶媒体の光磁気ディスク(MO)を盗んだ疑い。

 横山容疑者は〇一年五月から昨年三月まで大日本印刷で勤務。昨年四月−五月にかけ、持ち出した約十五万人の情報のうち約三千八百人分を、インターネット上の裏サイト「闇の職業安定所」で知り合った詐欺グループの男(31)らに二十二万五千円で転売。グループはインターネットショッピングで四十九人分、計約六百六十七万円分の家電製品やバッグを購入、買い取り業者に販売していた。

 カード被害については、ジャックスが全額補てんしている。

 同課は昨年七月、買い物した男三人を詐欺容疑で逮捕。今月一日に横山容疑者を詐欺ほう助容疑で逮捕していた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070221/eve_____sya_____003.shtml