盗んだ犬を自宅マンションから投げ落として殺したとして、窃盗と動物愛護法違反の罪に問われた札幌市の無職の女の被告(39)に、札幌地裁(川田宏一裁判官)は21日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
殺されたのは、約18万円相当のフレンチブルドッグで、飼い主の友人がブログで事件のいきさつを紹介し、愛犬家らの間で話題となった。
判決理由で、川田裁判官は「短絡的で身勝手な犯行。残忍で、社会に与えた衝撃も大きい」と述べた。
被告は判決言い渡し前の弁論で「被害者の方と犬に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。
判決によると、被告は昨年8月28日、札幌市中央区のドラッグストアの駐車場につないであったフレンチブルドッグを盗み、マンション6階にある自宅に連れ帰った。2日後、自宅を訪れた飼い主の女性に追及され、盗んだことを隠そうとベランダから投げ落として殺した。
飼い主の女性が情報提供を呼び掛けるチラシを作成し、被告が似た犬を連れているという情報が寄せられ発覚した。
ZAKZAK 2007/02/21