木更津市は19日、3月定例市議会に、02年に水泳練習中のプール事故でけがをし、車いす生活を余儀なくされている男性(19)と両親から出されていた損害賠償請求訴訟について、「市側に過失があったと認められる」として、約1億5846万円で和解する議案を提出した。
事故は、02年6月に市立畑沢中のプールで起きた。当時中学3年生だった男性が、木更津・袖ケ浦地区の中学の水泳大会に出るための練習でスタート台からプールに飛び込んだ際、プールの底に頭を打って首の骨を損傷。後遺症で車いす生活を送っている。
男性と両親は05年12月に市を相手取り、千葉地裁木更津支部に約2億6877万円の損害賠償を求める裁判を起こして争っていた。
今回の議案提出は、裁判所から示された和解案を受け入れることを決めたため。和解額は約1億5846万円だが、すでに独立行政法人・日本スポーツ振興センターから給付された災害給付金を除く1億1730万円を、この日提出の06年度補正予算案に計上した。議会の議決を受けて、男性側と正式に和解する。
事故後、市教委は小中学校プールでの飛び込みを禁止。近く各学校のスタート台を撤去する。
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