メーンテーマは、格差社会といわれる中で、安倍晋三首相が掲げる「再チャレンジが可能な社会」についてと、法案の今国会提出が見送られた「ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間の規制除外制度)」(いわゆる残業代ゼロ)法案など労働法制度の改正問題。
講演者は、作家の雨宮処凛さん、都留文科大学教員(社会哲学・現代社会論)の後藤道夫さん、大阪府立大学教員(社会思想史)の酒井隆史さんの三人。フリーターやニートの支援をしている若者も論議に参加する予定だ。
今野さんは「政府や財界が志向する労働政策についてだけでなく、そうした政策と私たち若者の『生きること』がどのように結びついているか、まで掘り下げ意義深いイベントにしていきたい」と話している。
POSSEのメンバーが昨年、都内で十五−三十四歳の若者二千八百人を対象に実施したアンケートによると、このうち正社員(四百二十五人)の46%、時給制であることの多いフリーター(三百六十五人)の28%が「残業代を受け取っていない」と回答するなど、企業の業績が大幅に伸びている中で、若年層が劣悪な条件で働かされている実態が明らかになっている。
シンポジウムは会費千円。午後六時半から。角筈区民ホール(西新宿四の三三の七)へは京王線初台駅から徒歩十分。問い合わせはPOSSE=(電)(5779)1890=へ。ホームページはhttp://www.npoposse.jp/
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070220/lcl_____tko_____002.shtml