安倍晋三首相は20日午前、国会内で柳沢伯夫厚生労働相と会談し、社会保険庁の年金業務を引き継ぐ非公務員型公法人の名称を「日本年金機構」とすることを決めた。今国会提出予定の社保庁改革関連法案に盛り込み、年金業務は2010年1月に新法人に移管させる予定だ。
安倍首相は「日本年金センター」「国立年金機構」など、柳沢氏が用意した複数案から選んだ。
柳沢氏は会談後、記者団に「名称に『日本』と入れたのは、国が財政責任、管理責任を持つことを表すため」と説明。また「ひらがなは使わず、ちゃんとまともに年金の仕事をやることを示した」と述べた。
昨年の臨時国会で廃案になった旧改革法案では、小泉純一郎前首相の指示などで、新組織の名称を「ねんきん事業機構」としていた。今回、漢字のみに改めることで真面目に仕事に取り組む姿勢をアピールし、改革色を強める狙いがあるとみられる。
ZAKZAK 2007/02/20