名古屋市守山区の社会福祉法人「守西朝陽会」(水野栄子理事長)が、経営する保育園職員の社会保険料や源泉徴収した所得税などを、土地取得費用などに流用していたことが18日、分かった。
流用額は総額2300万円に上るとみられ、所管官庁の名古屋市が調査を進めている。
市などによると、同会が運営する守西保育園(守山区)は2001年度から昨年3月まで、職員の社会保険料、雇用保険料、所得税計2300万円を滞納していた。
市が調査したところ、全額を別会計に算入したうえで、土地の購入代金や、独立行政法人「福祉医療機構」(東京・港区)からの借入金の返済に充てていたことが判明した。