北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父滋さんと母早紀江さんが18日、県教育会館(千葉市中央区中央4丁目)で講演し、めぐみさんの行方がわからなかった当時の苦しみや、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議合意後の展開によせる期待などを語った。
犯罪被害者やその家族の支援などに取り組む「千葉犯罪被害者支援センター」(同市)が主催し、約500人が集まった。
横田めぐみさんが新潟市の自宅近くで突然姿を消したのは、77年11月15日。横田さん夫妻は、娘の消息をつかもうと走り回ったが、行方はまったくわからないままだった。97年ごろから、北朝鮮による拉致疑惑が伝えられ始めたが、早紀江さんは「最初は『ありえない』などという人も多く、誰にも理解されていないと感じた」と、苦しい日々を振り返った。
そのうえで、早紀江さんは「たくさんの支援でここまで来ることができた」と話し、「これからがスタートだと考えている。これからも支援を続けてほしい」と訴えた。
一方、滋さんは13日に合意した6者協議についても触れ、「合意内容が実現するかどうかはわからないが、各国に拉致問題が理解されたことはよかった」と評価し、今後の展開に期待していると語った。
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