米国で最もエイズウイルス(HIV)感染率の高い市の一つニューヨークは、名前をつけただけで土産物になる同市の知名度を生かした“最新兵器”を14日、導入した。市公認で名前も冠する「NYCコンドーム」。年間1800万個以上を無料で希望者に配布する計画だ。
ニューヨークの地下鉄路線マークのようなデザインを施したパッケージ入り。市保健精神衛生局は「行動を自制し、性交渉の相手を減らすことが性感染症のリスクを減らす。それでも性的に活発な人たちにとって、コンドーム使用は健康を保つかぎだ」としている。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国の主な都市部の人口あたりのHIV感染率で、ニューヨーク周辺は05年、マイアミ、ボルティモア、メンフィスなどと並んで最も高い水準にあった。